まどマギ叛逆の感想

ちょっと前にニコニコで、まどマギのTVシリーズを一挙放送してた。

最後の3話分くらいだけ見て面白かったので、映画DVD借りてきて見た。

適当に感想をまとめておく。

 

序・破・破のぶっ飛んだ展開

いくつかブログを見て回って、話は大体知った上で見た。

が、やっぱり最後のどんでん返しは驚いた。

 

神となったまどかの手で救済されるはずだったのに、それを拒んでまで人間であるまどかを生き返らせるほむら。

そこまで何となく王道(?)っぽいストーリーでハッピーエンドに向かって進んでるように見えただけにインパクトがあった。

そこで急に違う話にシフトしたような雰囲気の落差というか、見ている人の期待を大きく裏切る大胆さというか、手渡された花束が爆発したというか、そういう爆弾的な何かが"叛逆の物語"という題名に込められているように思える。

 

ほむらは本当に悪堕ちしたのか?

人間としてのまどかを生き返らせたほむらだが、なぜそんなとんでもないことができたのだろうか。

そのキーとなる場面が花畑みたいな所のシーンなのだと思う。

 

(神としての記憶を失った)まどかの「そんな悲しいこと耐えられるわけない」という言葉。ここから、ほむらは「本当は神になりたくはなかった」というメッセージを受け取った。ほむらの「引き留めるべきだった」発言から観客は「やっぱし後悔してんだな」と思う。が、ほむらの中では単なる後悔以上の感情になっていた。

 

で、人間であるまどかを引きはがすという行動に出た。ほむらの願いが確か「まどかを守る自分になりたい」だったから、そのメッセージ=思いも守る、という理屈から願いが発動した。

もちろんそれはほとんどこじ付けの理屈だけど、ソウルジェムを隔離していた間に溜まっていた因果がどうにか可能にしてしまった。

そんな感じではないだろうか。

 

見た感じ黒鳥で、かなり悪堕ちしちゃったほむらちゃんだが、神であるまどかと一緒になって消滅する選択肢を捨ててるわけだし、結局やっているのは今までと同じ自己犠牲なのでは?と思ってしまう(タイムリープものでは主人公を擁護したくなる)。

 

続編はどうなる?

劇場版が2013年秋公開で、今が2016年冬。

2014年夏ごろから、新作の制作が決まったという情報がいくつも出ているみたいだが、2015年末MADOGATARI展を最後に新作のニュースは入っていない。

2017年春には新作スマホゲームが始まるらしいが、それをテコ入れにして公開する算段だとは思えないし、新作の話は立ち消えたと見て間違いないと思う。

つまり叛逆で事実上、劇場版は完結。

綺麗な終わり方じゃない、というのもダーク&メルヘンなこの作品の雰囲気に合っているかもしれない。